吉田建設の離職率が低いわけ

こんにちは。東京都八王子市を拠点として仮設足場工事に従事している吉田建設の代表の吉田です。

突然ですが、足場工事業界の離職率は他の業種と比べて非常に高いと言われています。自分が以前に勤めていた会社や10年前ほどの吉田建設も例外ではありませんでした。人が辞めていくのは日常茶飯事で、10人に1人が残っていればまだいい方でした。このことは全部「辞めた社員に根性がなかった」「足場業界では仕方のないことだ」と人のせい、この業種のせいにしていて自分たちには原因がないと考えていたことは事実です。これは昔の吉田建設だけでなく、現在も同業他社と話していても同じような考え方を持っているところばかりです。

 

そんな中、5年ほど前から突然私たち吉田建設の離職率が大きく下がり始めました。現在は1年で1人辞めるか辞めないかくらいまでになりました。しかも、その辞める理由も家庭の事情で実家に帰らなければいけないといった仕方のないものばかりでした。私たちはいつも社員が辞める時は盛大に送り出しています。

では、なぜここまで吉田建設の離職率が低いのでしょうか。

離職率が下がりはじめたきっかけ

離職率が下がったきっかけは給与体系を見直したことが挙げられます。会社の売り上げが上がったとしても自分への報酬が上がってなかったらやる気が起きないのは当たり前のことです。吉田建設は会社を大きくすることよりも、社員一人一人の人生が潤う、幸せになることを一番に考えている会社です。会社の利益を社員スタッフが最大限に受け取れるような給与体系を作りました。

 

まずは業績を細かく明示して基本給にプラスとなるお給料、インセンティブを細かく設定しました。現場ごとにも細かく出しているのでどういった時にどのように頑張れば自分のお給料が上がるのかわかりやすくなり、一人一人がより働きやすく、頑張れるような環境を作りました。

お金だけでは離職率は下がらない

給与体系を見直すことは離職率低下に重要な役割を果たしました。しかしそれだけでは働くモチベーションにはならないと思っています。いくらお給料が良くても社員同士の仲が悪かったり働いていて楽しくなかったりしたらこの職場にいたくなくなると思います。そこで見直したのがコミュニケーションの質と量です。

 

以前は社内で言いたいことがあってもなかなか言えない、言いづらいという雰囲気、環境がありました。ベテランスタッフ、新人スタッフも自分たち経営陣も自分たちの意思をお互い言い合う環境を作るのにはどうしたらいいのか考えました。そうして、まずは自分たちから変わるようにしました。経営陣でもどこか本音を言い合えないところがあったのです。私も含めてしっかり話し合い、会社の方向性を一つに定めました。自分たちから変えることで現場のスタッフたちにも思っていることを正直に、しかし喧嘩腰で言うのではなく相手に対するリスペクトを持って伝えることを習慣づけました。本音を言い合うことで社員間での信頼関係がより強くなると思ったのです。

 

現場においての足場建設の仕事は命に関わる仕事です。だからこそ先輩は後輩指導に熱が入り、強く言ってしまうことも多いです。しかしそれで終わりだと業界に慣れていない新人は気が滅入ってしまいます。だからもし何かミスをして怒られるようなことがあっても周りがちゃんとフォローする体制を整えています。

例えば、もしミスがあっても「こういう理由で起こったのでフォローお願いします」というやりとりがいろんなところで生まれています。

やりたいことをすぐできる

吉田建設は発展途上の会社です。そのため新しい事業部がすぐに立ち上がります。そこで新しいことに挑戦したい、その事業に挑戦したいという人を集めて配置します。この会社では社員スタッフ一人一人のキャリアイメージを会社が把握するようにしています。自分で新規事業を開拓したいのか、職人として足場建設の腕を磨いていきたいのか、それとも独立したいのか、など違ったイメージに合った働き方、その夢を叶える助けになるような働き方を提供するのも会社の役割だと思っております。

 

会社にいる一人一人の人生という長いスパンにおいて吉田建設という会社がいい影響を残すことができるように会社が広がり、変わっていく必要があります。

入れるのが羨ましい会社を目指したい

建設業界は人手が足りなく採用が苦しいと言われている業界です。その中でも「吉田建設に入りたい、しかしなかなか入れない」と言われるような会社を目指しています。そのためには働く仲間が輝けるような場所を用意する必要があります。社長の私の仕事は、それを用意することです。

 

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