戸田ビルパートナーズ様より安全優秀賞 受賞のご報告
このたび、戸田ビルパートナーズ様の現場にて、
弊社 取締役専務・田中真吾 が「安全優秀賞」を受賞いたしました。
当日はスピーチのご案内もいただいており、
2〜3分ほどのご挨拶を準備しておりましたが、
結果として登壇の機会はありませんでした。
そこでこの場をお借りして、当日お伝えするつもりだった
言葉を綴らせていただきます。
吉田建設からのご挨拶
私たち吉田建設は、八王子を拠点に足場工事を行っており、
今年で創業22年を迎えることができました。
今回の受賞は、
銀座の現場における
エスケイビル建材の山本様、そして星野所長・大庭部長をはじめ、
現場に関わるすべての皆様のご指導とご協力があってこそと心より感謝申し上げます。
特に、現場の空気感を築いてくださったお二人の存在は本当に大きく、
そのもとで育まれたチームワークは、まさに理想的な現場でした。
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そしてこの機会に、少しだけ私たちの「志」について、お話しさせていただきたいと思います。
15年前、私たちは現場での墜落災害により、大切な仲間の命を失いました。
当時の私たちは、若さ・早さ・安さを支えに、
とにかく目の前の仕事にがむしゃらに取り組んでいました。
「今は苦しくても、努力すれば報われる」
そう信じて、仲間を引っ張っていたつもりでしたが、
実際には無理をさせていたのは、他でもない自分自身でした。
「10人入って1人残ればいい」
「ついてこれないのは、根性が足りないだけ」
そんなふうに、自分に言い聞かせていたのです。
そして起きてしまった事故。
私たちは深い悲しみとともに、大きな問いに向き合うことになりました。
「自分たちは何のために働くのか?」
「この会社は、何のために存在するのか?」
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その問いに、真剣に向き合い続けて出した答えがあります。
それは――
“仲間の死を絶対に無駄にしない”という決意。
そして、働く人が幸せでなければ、
本当の意味で誰かの役には立てないという気づきでした。
それ以来、私たちは
「社員満足度を第一に掲げ、
社員満足度が高いからこそ実現する
お客様満足度の高いサービスを」
という信念を持って、日々仕事に取り組んでいます。
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そして今、私たちの願いは――
命を預かる足場を、誇れるものにすること。
誰よりも安全に。
誰よりも美しく。
そんな足場を組み続けることが、
私たちの使命であり、仲間への誓いでもあります。
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将来的には、世界遺産や重要文化財の現場にも呼ばれるような、
「やっぱり吉田建設は違うね」と言っていただける足場屋を目指して。
このたびは、本当にありがとうございました。
今後とも、吉田建設をよろしくお願いいたします。