建物の工事において足場工事は不可欠です。しかし、工事完了後には取り外しますのでそこまでこだわりを持たない元請け業者さんもいらっしゃいます。確かに、建物自体の工事にも多くの費用がかかりますので、足場工事ではあまりコストを掛けたくないと考える元請け業者さんは少なくありません。同じクオリティなら安いに越したことはありませんよね。
しかし、足場工事は安いほうがいいというわけではありません。足場工事業者も様々ですので、質の良い足場を組む業者とそうではない業者があります。
質の悪い足場では事故を招きかねません。最悪のケースでは、作業員の転落事故や、足場の転倒・倒壊を招くこともあります。足場が原因で死亡事故が起きる可能性もゼロではありません。
残念ながら毎年足場の転倒事故は発生しています。つい最近の2023年6月にも大分県の解体現場で足場が転倒・倒壊したという事故が報道されました。
職人・近隣の方に被害を及ぼすリスクはもちろん、そういった報道がされると足場は危ないというイメージを一般の方にもたれてしまいます。
吉田建設では居住者の方や職人の命を守るために最大限安全への配慮を行っております。安心安全な、価値の高い現場を創造していくことこそが、私たちの最大の使命です。
どんな強風でも足場が転倒しないような質の高い足場を設置すること、そんな意識を社内で共有し自分たちに何ができるのか議論しています。
事例紹介:素人が見ても足場が不安定?一度設置した後、弊社に相談いただいたケース
今回は、足場の設置を他社に依頼したものの、設置後に不安定さが気になり弊社にご連絡頂いたケースをご紹介します。
実は他の業者に依頼する前に、弊社でも一度お見積もりを行っていました。
その際に、弊社のほうでも現場を訪れましたが、なかなかに難しい現場でした。
まず、足場工事を行うビルが人通りが激しい道路に建っていますので、通常以上に注意しながら足場を組み立てなければいけません。また、控えという足場を建物に固定するものも取りにくい構造でした。その上、反対側が崖になっていたのでより足場を組みにくい状況でした。このように注意しなければいけない問題がいくつも重なっている状況でした。
弊社としてこれらを踏まえた上でのお見積もりを出させて頂きましたが、元請け業者さんが弊社の1/2の金額で足場を組んでもらえる業者を見つけたそうで、そちらにご依頼されました。
しかし、しばらくした後にその元請け業者さんから連絡がありました。
その後他社に足場工事を依頼したものの、明らかに不安定に見えるので、一度様子を見に来てほしいというものでした。
すぐに弊社のスタッフが現場に向かい足場の様子を見てみると、とても危険な状況で驚きました。他社の足場工事に対して、恐縮ではありますが弊社からアドバイスをさせていただくこととなりました。
実際に見てみると、足場はひと面だけしか組まれていない状況でしたが、控えも弱く今にも崩れそうな状況でした。元請け業者さんとお話した結果、弊社に補強をお願いしたいとご依頼頂きました。弊社といたしましては、足場の内面に親綱を繋ぐことで倒壊しないよう補強させていただきました。
足場の工事業者はいくつもあります。なかには質の悪い足場を組む業者がいるのも実情です。依頼する前に工事の質を見抜くことは簡単ではありません。安いからと言って必ずしもその質が悪いというわけではないのも確かです。
しかし足場の組み方は業者によって異なりますし、安い金額の場合はそれなりの質であることも多いです。足場工事は命の危険を伴う現場です。依頼する際は、信頼できる業者を選ぶことが重要なのです。
吉田建設が足場転倒防止の為に気を付けていること
吉田建設では、足場転倒防止のために以下の6点を必ず行っています。
1,足場がひと面無い場合は親綱やワイヤーで繋ぐ
2,上からワイヤーで吊るす
3,足場の幅を広くする
4,筋交いを増やす
5,水平繋ぎを増やす
6,建物の構造に合ったアンカーを作成する
これだけやっても、どんな現場でも十分という訳ではありません。
大事なことは、現場現場で柔軟に判断し、最適な施工方法を選択する知識と経験と判断力です。
「どうしようもなく困っている現場」は吉田建設にご相談ください。
吉田建設では控えが取れない現場の仮設足場設置を良くご相談いただきます。
お悩みの施主様は是非ご相談ください。
https://yoshidakensetsu.info/blog/buildingofyosida.html